残花  /  Promiseに寄せて

淡く萌黄(もえぎ)に絹染めて
  薄く紅さす季節(はる)
香り高く あなたを(おも)

緋毛氈(ひもうせん) の夢枕
指を(から)める いつもの仕草(しぐさ)

一片(ひとひら) 紫紺(しこん)の花 帯に置き
ついて行くわと 帯締(おびじめ)
ひとつ まるい誓い結んだ

彼方(かなた)  時の向こう
幻の小波が(うた) うのか
去り行くあなたの呼び声なのか

慟哭(どうこく)(あきら)めの影絵  空(うつ)ろに揺れ
  遠い誓いは 影を引いて溶暗(フェードアウト)する

もう二度とあの波動が
この胸を打つことはない
(むせ)び泣く 衣桁(いこう)に掛けられし
帯の色もない

過去を着て花が舞う
一片(ひとひら) の花が 慟哭を舞い降りる

淡く萌黄(もえぎ)に絹染めし季節(はる)
いつしか色変え(うつ) りゆく
紫紺を() でし形見帯(かたみおび)
ありがとうと白へと替わる

夕べにあなたを別離(おく) ったら
(あした)  新たな文庫紙(たとうし) ひろげ
この帯手折(たお) りて 仕舞(しま) いましょう

夕べにあなたを別離(おく) ったら
(あした)  あなたの(みゆき) 織り
秘かに(たもと) に仕舞いましょう

過去を着て花が舞う
一片(ひとひら) の花が 慟哭を舞い降りる




Are you / 鮎様作曲の
「A promise」を聴かせていただき
この詩が生まれました

  =心底より感謝を籠めて from morning=

2006/4/5
  

  music title / A promise
Thanks / music by Are you
Thanks / picture by MILKCAT

☆テキストはこちらから☆