-- 雨の記憶 --
雨の向こう側
幼き日の夢を見た
祖母の手に引かれてバスに乗る
初めて見る町の景色
遠くだと感じてたその場所が
案外近くだったってこと
大人になったある日
初めて気づいた
全てが大きく広く見えたあの頃
遠い日の朧な色は
暖かな雨に記憶を覚まされる
雨の向こうの遠い景色
懐かしい祖母の匂いがした
2006.4.12