夏祭り・・・時のおもいで (vol. 2) 壁にかかった古時計
秒を刻む針の音
ふと・・吸い込まれるように
あの懐かしい夏の記憶が戻ってきた

太鼓の音が響く
人たちの歓声が木霊する
賑やかな露店を子供達が囲む

いま・・目を瞑ったままで・・
その情景に溶けていく

法被(はっぴ)の男が
息を切らせて駆け寄る

そんなに心配しなくてもいいんだよ
すべて順調に進んでいるよ

人々を飲み込んで
祭りは予定どおり
いよいよ最終章を向かえる

聴こえてくる・・
君の涙の挨拶
君を見つめる仲間たち

往く夏を惜しみながら
数多のひとが
あの一瞬 一瞬を
感動と歓声で共有したね

時は移って行ったけど
あの祭りを
今もみんな覚えているよ
いつまでもずっと覚えているよ

       2003/8/29
*Thanks*
photo by AxB STYLE